トーマの休日 ~Toman Holiday~

映画&音楽を中心に

RHYMESTERはアイドルがお好き(?)

 

 

 

 

 

9月6日に新アルバム『ダンサブル』をリリースした、キングオブステージこと"ライムスター"「昔より今の方が売れている」という宇多丸氏の言葉の通り、結成してから28年の歳月が経ってもなお、第一線で活躍し続けているジャパニーズ・ヒップホップグループだ。

今年4月から放映されていた「SRサイタマノラッパー~マイクの細道」の主題歌(タイトル="マイクの細道")を担当していて知った方も少なくないだろう。

(未だドラマ版は視聴できてないが、オリジナルである映画版は最高で、心を揺さぶられた。)

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さぁ、ニューアルバム収録のこの"Future Is Born"も聴いてみると面白い。Netflix限定のドラマ "Get Down" に呼応してみせたようなサウンドや映像もありつつ、さらにひねってMigosに代表されるTrap要素も織り交ぜたり…。要するに、Bruno Mars的ともいえるクロスオーバーをここ日本でヒップホップとして展開しているのだ。(途中、挿入されるドラマパートは今風で痛快だ)

 

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私はライムスターが大好きだ。日本語でヒップホップを表現する彼らのおかげで、日本語の面白さにも気づくことができたのだ。そして、長いキャリアを積んで人気も実力もある、本当に稀有な存在だと思っている。

 

ただ、彼らの場合はテレビやYouTubeで聴いてみて好きになったというパターンではない。それは、彼らのラップとアイドルソングが融合した多くのMash Up音源を聴いたからである。

 

 

 

 

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数年ほど前に もてはやされたような印象をもつ、マッシュアップ。歌声を抜いた既存のインスト曲に、また別の人のボーカルを乗せて融合し、新しい音楽を作り出す手法のことである。よく考えたらHIP HOPの延長線上ということか。

上に貼った動画は、James BrownLed Zeppelinの有名なマッシュアップだ。これは極めて良い成功例だと思う。というのも、この方法は中々上手く合うのと合わないのがある。曲によってはカッコ良くなるのもあるし、ダサいあるいはぎこちなく、変な曲になるものも現れる。では、どうしたら上手くできるか?ヒップホップのサンプリング術の延長線上であるから、ボーカルをラップで乗せるのが良い例だと考えられる。メロディーに縛られないラップによって、新たな化学反応が起きるはずだ。

 

この考えの元、音楽共有サイト"SoundCloud"上には多くのMash Up音源が多くの好事家たちによって発表されている。そして、今回はその中でもRHYMESTERのラップでアイドルソングとマッシュアップされている、私の大好きな名曲たちを紹介していこう。RHYMESTERのメンバー=宇多丸氏は大のアイドル好きということもありこの話題に広がるきっかけとなった。

 

 

 

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 1曲目は、私がアイドル×ラップのマッシュアップ音源にハマるきっかけとなったこの名曲だ。土台となるインストは東京女子流の失恋ファンクチューン"Liar"。そのトラック上で展開されるのは、RHYMESTERによるメッセージソング"The Choise Is Yours"。この2曲のFunkなマッシュアップなのである。宇多丸氏が一時期"信用できるアイドル(?)"として挙げた東京女子流。そのメンバーの中江友梨(上のSoundCloudの写真の右)はここ最近グループのラップ担当としても活躍している。今の視点から見ると、このマッシュアップ曲はそんな現在を予想して作られたのだろうか。

 

 

 

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最近CMでも見掛けるようになった、新潟レぺゼンアイドル=Negicco(ねぎっこ)。知る人ぞ知る「アイドル楽曲大賞」に2回も選出された、所謂 楽曲派アイドルの代表格である。恐らくこの呼ばれ方はもうしないだろうが、一度聴いたらもうずっと虜になるであろう、多くの名曲を歌い続けている。因みに宇多さんは大好き過ぎて、彼女たちCDの帯の文も書いていた。マッシュアップ紹介2曲目となるこの曲は、素敵な女のコたちに対する男の羨望・欲望を高らかにラップしたRHYMESTERの "けしからん" と、ピチカート・ファイヴ小西康陽が作曲編曲した、アイドル楽曲大賞曲 "アイドルばかり聴かないで" の合わせ技である。つまりは、いやらしいカラダをしたアイドルに夢中にならないで、という強いメッセージをもつのか。それとも、あの頃のフランス・ギャルはヤバかったぞ!ということか(?)

 

 

 

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 今チケットが取れないアイドルグループこと、乃木坂46。ついちょっと昔はAKB大帝国が日本や世界を征服していたのだが、今はアイドルオタクじゃない男性ファンやファッション誌を通じて好きなった女性ファンにも愛される、新興国乃木坂が勢力を強めてきた。その結果本丸であるAKB48の方の握手会がガラガラという何とも皮肉な現状である。とはいえ、驚くべき事実として10年以上もアイドルシーンを席巻しているのは、秋元康氏がプロデュースしてきたグループたちだけなのだ。

さてはて、この3曲目は前2曲とはさらに違うレベル、別格に位置すると思う。曲は、これまた素晴らしい、ライムスターとクレイジーケンバンドの共演エロエロファンク "肉体関係 part2" と、これぞ王道アイドルポップ歌謡ともいえる、"せつない"名曲=乃木坂46 "気づいたら片想い" の合体。

乃木坂が歌う純粋な恋心が、ライムスターのなんとも下世話な詞によって不純な気持ちに塗り変えられた。なるほど、天使のようなアイドルたちの顔に泥を塗るような感じか。天国が地獄に。しかし昼ドラみたいなドロドロさはなく、何故か爽快に感じる。これぞまさにマッシュアップの真骨頂。

 

 

 

 

 

 

 

 忘れかけていたマッシュアップの面白さと、これまた忘れかけていたアイドルポップスの楽しさ。それらの魅力にハマることになるだろう。是非聴いて頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追記

超名マッシュアップを忘れていた!

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You Better Listen♪