トーマの休日 ~Toman Holiday~

映画&音楽を中心に

2016年を選ぶ!

 

 

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 (絶対こんな会話ないだろうシリーズ)

 

 

 

 

今年もあと1カ月を切り、時の早さに皆さん驚いていることだろうと思う。前回の記事…と言っても1カ月以上前のことだから誰も記憶してはないだろうが……で予告したブラックスプロイテーション映画特集第2弾はまた今度に書く予定だ。申し訳ない。

この師走の時期になると、もちろん私も含め映画好きの方々や音楽リスナーの方々が、今年発表された作品を総括してマイベストをまとめるので、ソワソワするのだ(本当だ)。

 

 Beyonce, Kanye West, Rihanna, Drake, The Weeknd, Bruno Mars, Kendrick Lamer, 宇多田ヒカル, Nao Yoshiokaら…の新作ラッシュだったり、David Bowie, Maurice White, Prince, Rod Temperton等々の偉人・巨星が亡くなったり。特に、殿下の死は多くのファンやミュージシャンに計り知れない影響を与えたことは間違いない。

そんな1年を音楽視点で振り返ってみると、近年のディスコ/ブギーの流れは相変わらず鳴り続けた。しかし、Drakeの"One Dance"やRihannaの"Work"のヒットから分かる通りダンスホール・レゲエが流行った年でもあった。

映画の話題もまた凄い。ファインディングドリー、ズートピア、シンゴジラ君の名は。デッドプールこの世界の片隅に……等々と強力なラインナップになった。今年中に全部観てみたいと思っているし、ここで語れたらいいなとつくづく思う。

 

 

前置きはこれぐらいにして、私の2016年ベスト作品を選ぶことにしよう。今回映画に関しては今年片手で数えられる程度しか観てないので割愛。その代わりに、音楽アルバムを6枚選んだ(順位なし)ので、是非参考に読んでもらえるとありがたい。

 

 

 

 

 

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 "Man About Town" - Mayer Hawthorne

 

 

まずは軽快なブギーで踊ろう。Justin Timberlakeと並ぶ、ネオ・ブルーアイドソウルの旗手の4枚目のオリジナルアルバム。ここ数年続くディスコ/ブギー・ムーブメントをさらに盛り上げていくような快作だ。演奏時間34分の尺の長さやメロウものファンキーものの組み合わせ・順番も素晴らしく、今年の初めによく聴いた。うん、これはノれる。

(MJの名作Off The Wall意識だろうなぁ……え、気のせい?)

 

 

 

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 "夢見心地" - サ上と中江

 

 

いまやフリースタイルダンジョンのモンスターで有名な、サ上ことサイプレス上野東京女子流のメンバーの1人である中江友梨の2人による青春ヒップホップユニット。彼らの1stにしてLast(?)アルバムである。ジャケットから感じる(De La Soulの名盤使い)、ヒップホップ全盛期90'sの匂いが全編を覆う、そして、またこれが良い。2人のそれぞれの個性がぶつかり合い、お互いを打ち消すことなく自然とトラックに乗せてラップする。…何というカッコよさだろうか。

 

 

 

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"Life on Earth" - Musiq Soulchild

 

 

これ以前の作品を全く聴いてないし、名義を変えて作品を出したこともあるという話しか知らないが、これは傑作だ。どの作品にも言えるが、事前情報なしで聴くことをオススメしたい。今風の打ち込みや生音が交互に演奏されて、MusiqのSoulfulな歌声が気持ち良く乗っかる。アルバム全体通して聴いても全く長いと感じさせないのは流石。お気に入りの曲がたっぷりだ(聴いてもらえると分かるが、EW&Fの"Can't Hide Love"、みんな大好きだな)。

 

 

 

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"サンキュー" - ズクナシ

 

 

日本にもSoul Musicはある!っと声に出して言いたい(日本語で)理由がここにある。

ズクナシ……Vocalの衣美さんが産休でバンド休止、その前に、ファンのみんなに感謝を込めて収められたこの怒涛のライブ盤を聴いてほしい。ソウルクラシックのカバーを随所に入れながら、ブラックミュージックへの愛を溢れさせたこのライブ音源は強烈だ。聴く者を圧倒すること間違いなし。私も一緒にこのソウルトレインに乗りたい。

 (タイトルのサンキューは産休(さんきゅう)で引っ掛けたのか?)

 

 

 

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"Coloring Book" - Chance the Rapper 

 

 

 今年の前半戦、衝撃的な新人だったらこの人では?

 ゴスペルベースに展開するトラックの数々、ラップもマシンガンの如く凄まじく、今年を代表する1枚だ。今後の活動に注目が集まる。そりゃあオバマ氏もハマるし、私もこの"3"キャップ(何という名前か分からない)欲しいよ。

 

 

 

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 "幸福" - 岡村靖幸

 

 

…やっぱりこの人(笑) 邦楽業界も超待望の通算7枚目。11,12年ぶりの新作アルバム⁉︎、その数字にも驚くが、やはりその内容にも驚いた。新時代だ。9曲というタイトな曲数である、しかし何回でもアルバムをLoopしてしまうのだ(ぶーしゃかではない)。私個人単位では、このアルバム発表が今年1番の嬉しい出来事だったし、今年1番よく聴いたのは言うまでもない。第二全盛期を迎える今、彼はどぉなっちゃってんだよ?

 

 

 

 

 

黒くて何が悪い!

 

 

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今月から、Bruno MarsもThe WeekndもR.KellyMary J. BligeJohn LegendAlicia KeysUsherも意外なところではAdrian Youngeも.....今新作発売告知をしていて、Soul/R&B界隈は賑わっている。どうもブラックミュージシャンはここ最近の傾向として年末に一気にババッと新作を出すことが多い。これにはGrammyのノミネート期間が理由だとか、冬場のクリスマスシーズンに合わせてだとか、色んな理由があるみたいだ。さらにThe Rolling Stonesの11年ぶりのアルバム(全編ブルースカバーとのこと)を出す予定だし、少し遡れば宇多田ヒカルの新作もあった訳で。あ!それもそうだが忘れてはいけないNao Yoshiokaさんの新作も絶賛好評中で見逃せない。ん?と思ったら、御大・岡村靖幸の新作ライブDVDもあるなぁ。嗚呼、多すぎる、私達消費者を悩ませるなぁ。え!?Chuck Berryも出すの!?

 

 

 

最近の音楽事情は置いておいて、本題に入ろう。始めの題名とイラストから示される通り、ごく少数のファンに愛されるこの"Blaxploitation Movie"の魅力について語っていこうと思う。

「ぶらっくすぷろいてーしょん?.....」と疑問に思われた方が多いのを承知で説明致す。ブラックスプロイテーション映画とは:Black+exploitationの合成語で、"黒人搾取映画"という直訳の通り黒人向けに作られた超低予算B級映画群のことを指す。1970年代始めから半ばにかけて流行し、あの007にも(?)少し影響を与えたジャンルである。歴史的背景としては、60から70年代に急速に発達したテレビの台頭で映画業界は苦戦を強いられていた。こうした状況を打破するために、制作会社は観客を呼び込むために大きなスクリーンに見合うような、大規模予算を使った大作映画を作り始める。これが商業的にヒットするのだが、大作映画を作るのにお金も人材も必要となるため、その間を埋めるような低予算映画を会社は欲していた。映画業界は当時映画館に行き始めた黒人たちを標的にした映画を作り出す。これがBlaxploitation Movie興隆の始まりである。Netflix限定配信の「Luke Cage」もこの70年代にマーベルコミックに登場したキャラクターの物語を実写化したものだ。"Neo Blaxploitation"と言われそうなこの作品をきっかけに、このマニアックな映画ジャンルにも注目されることを私は期待している。

 

 

では、何故私がこのジャンルにハマったのか?それはある1つの映画の予告編を観たからだ。

 

 Black Dynamite (Official Movie Trailer) - YouTube

 

 日本劇場未公開、未ソフト化、ニコニコ生放送にて1度日本語字幕版を放映したきり、ここ日本では中々お目にかかれない、映画「Black Dynamite」恐らくBlaxploitationものの再上映も滅多に見かけない分、この映画も今後上映されることはないだろう。

1970年代を舞台に、元CIAエージェントであった主人公ブラック・ダイナマイト(名前のインパクト)が、マフィアの抗争の中で死んだ弟のために悪いヤツらを片っ端からお得意のカンフーでボコボコにやっつける!ブラックの名前の通り〈ブラックユーモア〉たっぷりに、タブースレスレな乾いた笑いを盛り込み物語は進んでいく。全編、ブラックスプロイテーション映画にリスペクトした様式で2009年映画なのにあの頃に戻ったかのような映像は後追い世代でも充分楽しめる。是非観て欲しい!.....のだが、こう熱弁する私も実はちゃんと本編を観たことがない。その代わりに、YouTubeに残っている本編一部の動画とインターネットに載っている情報、それとニコニコ動画に挙がっている、アニメ版Black Dynamiteのシーズン1の日本語字幕版だけが頼りである。こちらアニメ版は映画の雰囲気を伝えるのに十分であり、Blaxploitationの感覚を知るのために1話でも観るのがオススメだろう。

またこの映画のサントラ盤を手掛けているのは、多くアーティストと手を組みレトロソウルを生み出す奇人Adrian Youngeである。この名前、始めの新作告知ミュージシャンの方に書いてたのだが、お気づきであったでしょうか。さらに、Adrianは先程申し上げた"Luke Cage"のサントラも制作しているのである。伏線を張った訳ではないが、繋がってしまった。

 

 

 Black Dynamite 01『ブラック・ダイナマイトVSパペット・ストリート』 by ダメな時のパトリック・フュジット アニメ/動画 - ニコニコ動画

 

 

もう無茶苦茶である(笑)

 次回はこのブラックスプロイテーションオマージュ映画Black Dynamiteのネタも交えて、まだ観てないのも交えつつ過去の名作(迷作?)を紹介しよう!ソイイイイッ!

 

 

 

 

異端者、3"匹"

 

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蝙蝠、猫、ペンギン.....

 

 

ゴッサム・シティに跳梁跋扈するサーカスギャング団。畸形ゆえ捨てられた過去を持つ首魁ペンギンは、表の世界に乗り出すべく自作自演で自らの商品価値を高めていく。それに協力するのは、野心溢れる実業家マックス・シュレック。彼は発電所に細工をし、市の生命線を握ろうとしていた。

そんな計画に気付いた内気な秘書セリーナをシュレックはビルから突き落とす。猫の魔力で甦った彼女はキャットウーマンとして街に繰り出すようになる。ペンギンの企み、シュレックの野望を阻止する為に、そしてセリーナに惹かれながらキャットウーマンと争うべくバットマンは今宵も闇を走る。

クリスマスを舞台に怪人たちのサーカスは幕を開けた。

 

Wikipediaより

 

 

 

バットマン、私大好きだ。アメコミヒーローの中でも1番好きだ。理由は何個かある。1つ目は超能力を持たない生身の人間であること(まぁ超がつくほど凄い人間ではあるが)。2つ目は、彼の暗い過去。幼い頃に両親を殺される話だ。3つ目は、多くの魅力的な敵の面白さ。ヴィラン(敵)でさえも、超能力を持っている者はそんなに多くないが、その代わりにそれぞれが持つ狂気が武器なのだ。

 

 

さて、何故私がこの「リターンズ」が好きなのか?

その前に前作を振り返ってみよう。前作「バットマン」はティムバートン監督によるゴシックな雰囲気とポップなイメージを見事に融合させ、この映画のメインヴィランであるジョーカー(ジャック・ニコルソン)を際出せてバットマンと死闘を繰り広げさせた。紛れもないバートン印の名作だ。

そして「リターンズ」の後に続くのが「フォーエバー」と「Mr.フリーズの逆襲」という映画たちだ。この2作、まるで1960年代のテレビドラマシリーズ、あるいは、シリアス路線に入る前のコミック版を彷彿させるようなよりコミカルなバットマン映画なのである。この後この旧シリーズは中断して、ブランクを空け、リブートとして復活したのがかの有名な「ダークナイト三部作」だ。

以上が、簡潔なバットマン映画の歴史である。(初作「バットマン」の前には2本ほど別のバットマン映画があるがこの記事の説明では省いた。) どのバットマン映画シリーズも好きなのだが、「ダークナイト三部作」以前の旧シリーズの中ではこの「リターンズ」がお気に入りだ。

 

大好きなその理由は主にたった一つだ。映画では、バットマンキャットウーマン、ペンギンの三者三様の感情が密に描かれている。それぞれ各々の狂気を持ち、哀しい過去を持っている。その結末は観客に不思議な余韻を残す。私がこの映画を強く推す理由はそこにある。もちろん前作以上にアクションは充実していて、暗いがファミリー向けとして成立している。それだけじゃなく、前作以上に面白くなったのは、そのストーリーの暗さ・深さとさらなる人物描写にある。登場人物全員に哀愁が漂っていて、魅力的な物語だ。

 

是非ご覧になって欲しい。

 

 

 

 

 

(来年で25周年みたい...知らなかった。)

 

 

 

 

素敵な映画ポスターたち

 

 

 ※随時更新予定 (2016/09/14現在)

 

 

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Wednesday Lounge

 

 

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 wednesday lounge - YouTube

 

 

 

 

久保田さんのアルバムは毎回名曲だらけで、聴く度に私はただただひれ伏すばかりである。この曲も彼による《名アルバム曲》の1つだと私は思っている。

"Wednesday Lounge" ... アルバム「Gold Skool」に収録。夜 大人たちが賑わう声のSEがイントロに挿入されていて、まるでお洒落なBarに入ったかのよう。そんな夜のR&Bのビートに乗って彼がMellowに歌い上げる。打ち込みのサウンドも綺麗だ。カクテルやワインがよく似合うこの曲の雰囲気に酔って さらに気分が高まる。気になるあの娘を誘う歌詞も、素直な感じがして憎めない。Mellow...ひたすらに、Mellow。ココ最近 ずっとこういうMellow Soulが私のお気に入りだ。

久保田氏本人がNYに移住し、そのときの思い出を歌にしたようだ。彼にとってマンハッタンで暮らすようになってから1番落ち着ける場所が水曜日だった。週末とは違いあまり混まない水曜が至福のときだったみたいだ。

 

さてと.....本当にここから先は私個人の話だ。実は私も毎週水曜日にこういうBarによく行って飲んでいる。というのも、私のスケジュール上、水曜日の午後が何もないのだ。だからよく友人とこういう場所に行ってSoulを楽しんでいるのだ。元々周りにブラックミュージックが好きな輩はおらず、あるときから1人でSoul Barなるものを見つけて行くようになった。そこでは、自分の好きな音楽が聴けるし語れるし交流ができるし...天国のようなところである。

この"Wednesday Lounge"が、そんな夢中になってBarに行く自分の気持ちを表現したような歌詞なのだ。私の気持ちを代弁してくれてありがとう、そんな風に思える。

 

 

 

最後に。聴いてくれたら、きっと皆さんも気に入ることだろう。私はそんなことを願っている。

 

 

 

 

マイケルと私

 

 

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今日8月29日は私が最も敬愛するMichael Jacksonの誕生日である。彼が星になってから8回目の誕生日だ。

昨日はそれを祝って、Spike Lee監督主催の"Brooklyn Loves Michael Jackson"というイベントもあった。毎年恒例なようで、昨日初めてそのパーティの様子をネットで視聴した。誰でも参加でき、参加費は無料、誰でもマイケルの音楽に触れてほしいというコンセプトだそうだ。数分間しかその様子を見ることができなかったが、多くの人で賑わっていて楽しそうだった。私も一緒に混ざって踊りたかった。

 

 

さて、今回の記事は「マイケルと私」について。随分と大袈裟なタイトルかつ内容であるが、ここで語っていきたい。以前の記事で私が岡村靖幸さんについて語ったときのようなのでご了承。

 

 

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一言で言えば、彼は私にとって《音楽宇宙のビッグバン》。

亡くなってからファンになった、亡くなった影響でファンになった私は、彼を中心として音楽を好きになった。初めてこそはMJのその華麗なダンスばかり釘付けだったが、徐々に歌・曲の方にも目を向け、深く聴き込んだ。同時進行で洋楽ロック・ポップスにも手を伸ばした。そうすると、マイケルの影響源に行き届きまた違った見方ができる。それが中学生から高校生にかけての私だった。そうか、こういう書き方をすると私の青春だったんだな、マイケル。

 大学に入ってから、さらに彼のルーツである"ブラックミュージック"にどっぷりと浸かった。Sam Cooke, Marvin Gaye, James Brown, Curtis MayfieldとクラシックからJanelle Monae, Kendrick Lamar, Drake, Rihannaなどの新しいのや日本を代表するSoulシンガー、鈴木雅之, 久保田利伸, Nao Yoshiokaなどまで聴きまくった。これでまたブラックミュージック視点のマイケルも浮かび上がって面白いのだ。

これが簡単に記した私の "マイケルと私" である。もっと深くまで切り込めるが、このブログではまた他の話題のときでもマイケルが出る予想なのでこの辺で。

 

最後に、私の好きなLive動画を1つ。HappyBirthday, Michael.

 

 Michael Jackson - The Way You Make Me Feel (30th Anniversary Celebration) - YouTube

 

 

コンプトンは何処だ?

 

 

 

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Straight Outta Compton - Official Global Trailer (Universal Pictures) HD - YouTube

 

去る5月の初めに、私は「Straight Outta Compton」を観た。80年代後半から90年代初頭にかけて活躍したHip Hopグループ N.W.A(Niggaz Wit Attitudesの略称)が結成から、(FBIをも敵に回すほど若者に支持され)米国音楽シーンの頂点に立ち、その後メンバーがバラバラになり、Eazy-Eの早すぎる死まで描いた音楽伝記映画。本国アメリカでは全米興行収入3週連続1位を獲得するなど、あのJBの伝記映画に続いて近年の音楽映画を代表する作品になった。だが、こちら日本では一部のhiphopファンや映画ファンの間でしか話題になってなかった印象。実際、私がこれを観た映画館も メジャーなTOHOとかではない、こじんまりとしたところであった。ここ最近話題沸騰中の「フリースタイルダンジョン」など日本hiphop人気の影響でもっと盛り上がっても良いのでは?と悔やまれる。6月3日にBlu-ray&DVDが発売されたので、未視聴の方はそちらをご覧になってほしい。

 

さて、この映画を観た直後に私が書いたメモに沿って語っていこう。

 

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1

ブラックミュージックの歴史においてHipHopもその重要事項の1つ。私は(何故か)HipHopを避けてきたが、このN.W.A.の伝記映画をきっかけにどんどんと聴いていこうと思う。

 

実際今でも聴いている数がしれているのでHip Hopファンと堂々と名乗れないが、この作品鑑賞の後で確実にHip Hopにも耳を傾けるようになった。

 

 

2

前半の山場、FBIに演奏禁止を指示されても尚歌った Fuck Tha Policeのライブ場面、あそこで泣けた。あとラストも、感極まる。
それもそうだが、ラップ下手だったイージーE兄貴の初レコーディング場面で、殆どの観客が笑っていた(笑)

 

3

NWAの曲は2曲しか知らなかったのだが、サンプリング元である、RoyAyersやPFunkの歌も挿入歌で掛かっていてテンション上がった。
また、ケンドリック・ラマーやエミネム、2パック、スヌープ・ドッグらによる言葉も映画に花を添える。

 

映画の内容に踏み込もう。前半は結成の裏側、名曲の誕生秘話などがトントン拍子で語られる。その際上記メモの通り、ParliamentのFlashlightやFunkadelicKnee DeepやRoy AyersのEverybody Loves The Sunshineといったサンプリング元として有名な曲も、彼らN.W.A.を代表する曲も流れる。

特筆すべきところは、やはり中盤のFuck Tha PoliceのLiveシーンだ。彼らの怒りやライブの熱狂が一体となった名シーン。FBIに連行される途中で、涙が出た。色んな感情が入り混じっていて説明しづらい。

 

 

4

人種問題は観てる我々も"辛い"と感じた。この問題が今も変わらず残っているのは本当に残念であるし、多くの人々が知るべきことだと思う。映画は訴えて、伝えて、なんぼ。

 

5

人種問題もそうだが、主に黒人に対する警官の暴力行為がずっと今も昔も変わらず行われ続けているのが本映画の伝えたいことの1つだったと思う。

 

我々日本人があれこれ言う立場ではないし大きなことは言えない。だが、それを知ろうとすることはできる。この映画でもJBの映画でもスパイク・リー作品でも知ることができる。時代背景を知り、映画や音楽を観たり聴いたりするのはさらに深みが増すのでは?と思う。

 

 

 

 

 

 

 

  

Where is "Compton"?

 

 

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https://vimeo.com/156180581?ref=em-share

 

 映画のエンドロールにて、色んな著名人が彼らに対してコメントをしている。これはグループが多くの人々に影響を与えた証拠だ。その中の1人、同じくコンプトン出身で今最も人気ラッパーの1人であるKendrick Lamarのコメントも収録されていた。名作「To Pimp A Butterfly」を昨年発表した若きアーティストだ。そのアルバムがグラミー賞にノミネートし、彼はステージで素晴らしいパフォーマンスをした。私も観たのだが、あれはグラミー史上1,2を争うほどの名ステージだと確信している。こちらも是非映画と一緒にご覧になってほしい。Liveの最後、ケンドリックの超絶高速ラップ(これが鳥肌もの!)の最後、上の写真、アフリカ大陸の中央に書かれたコンプトンの文字が浮かび上がる.....。

 

アフリカが俺らのコンプトン.....恐らくN.W.A.に対するトリビュートのメッセージでもあるし、彼らAfrican-Americanのルーツを改めて示しているようにも捉えられる。

常に彼らはアフリカを目指しアメリカで暮らしている。果たして彼らのルーツはアメリカなのかアフリカなのか、それが常にあるようだ。

近年の黒人アメリカ事情も甚だ遺憾なものである。まるでキング牧師マルコムX公民権運動の時代に戻ってしまったかのように、一進一退を続けている。Princeも「Baltimore」という名曲も発表して死に、Beyonceも新曲「Formation」のDanceで物議を醸した(FreedomでKendricと共演)。その延長線上でケンドリックが示したメッセージは今のアメリカに強く突き刺さっている。確実に。

 

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