トーマの休日 ~Toman Holiday~

映画&音楽を中心に

私も愛したスパイ=007

 

先日追悼の意を込めてという訳ではないが、おもむろにロジャームーアの代表作「007 私を愛したスパイ」(原題: The Spy Who Loved Me)を観た。

 

 

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冒頭から魅せるスキーアクションシーン、本作のボンドガールであるソ連の女性スパイ バーバラバック、海に潜れるボンドカー・ロータスエスプリ、ロジャー・ボンドの代表的な敵役=ジョーズ、スペクター顔負けの大悪党 ストロンバーグ、そして彼のもつ漆黒の巨大要塞アトランティス…全編見どころ満載の007映画なのだ。

三代目ボンド…ジェームズボンドとしてシリーズ最多で主役を務めた彼の功績は大きい。ショーンコネリーのボンドのイメージを脱色し、コミカルかつ洗練されたJB像を築き上げたといえるだろう。

という私は、ボンドは何故かロジャー派。勿論、カジノロワイヤルで夢中になった、泥臭さいダニエルも大好きなのだが。

 

 

 

 

 

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(映像はジョージ・レーゼンビーだ…!)

 

いつどの年代の007映画でも観ると必ず聴きたくなる音楽アルバムが私にはあって、それがこのピチカートファイヴが1989年に発表した名疑似サントラ「女王陛下のピチカート・ファイヴ (-ON HER MAJESTY'S REQUEST-)」である。もし小規模のロックバンドがスパイ映画の日本語版サントラを製作したら?、何ていう映画・音楽好きにはたまらない妄想アルバムなのだ。

映画が生み出す緊張感を再現したような冒頭曲から始まり、台詞やSEが飛び出し、堂々とストーンズの悪魔の憐れむ歌をサンプリングしたインスト曲、スパイ映画サントラ特有の官能的なジャズ、バックに壮大なオーケストラを率いたような歌、このアルバム全曲を再構築したようなリミックス、ロックもソウルナンバーも詰め込んだ ごった煮のような内容、しかしながらあくまでも"スパイ映画のサントラ"を意識したためか、アルバム全体を通しで聴ける娯楽作品である。このアルバムタイトルとジャケ写のニヤリ感と言ったら…(笑)

 

是非 今でも影響を与え続ける007映画シリーズも観つつ、この空想サントラも聴いてほしい。きっと気に入るに違いないのでお勧めだ。

 

 

 

(特に、ジョーズ追跡のこの場面は007映画らしいじゃないか…!From the movie "The Spy Who Loved Me"  …with love)

 

 

初恋

 

 

映画『草原に黄色い花を見つける』の予告編、甘酸っぱい。観たくなるじゃないか。「君を想う切なさは恋わずらい」というキャッチコピーも相合って、胸が苦しくなる。予告編からこんなにどっぷり浸かっていては、本編観たとき大丈夫だろうか。

 

 

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音楽なし音楽ビデオのススメ ~"Musicless Musicvideo"~

 

 

一発屋のイメージが強いが地元ノルウェーでは支持が熱い、A-haのあの名曲"Take On Me"(……名曲というかこれのMVも名ビデオなのだが)。

誰もが一度でも見たことのあるこのMusicvideoから、なんと重要な"音楽"を取り除いた映像が投稿された!

 

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さて…いかがだっただろうか。

音楽がないと単なる短編ホラー映画なのである。

 

 

 

 

 

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このシリーズ、A-haにとどまらずマイケルやエルヴィスなど多くのアーティストの音楽ビデオから"音楽"が抜かれている。実際、マイケルは必死にナンパしている奇人にしか見えないし、プレスリーはどうかというと、ほとんどエアギターしている無邪気な青年にしか見えない。そういったシュールな笑いを生み出している。笑顔がむしろ怖いほどだ。

 

まだまだ多くの"音楽なし"音楽ビデオがあるので、是非チェックしてみてほしい。

 

 

 

 

よりよい生活を

 

 

家族や友達とより有意義な時間を共に、よりよい生活を。

 

 

 

※More Life収録曲ではないが、Wizkidの新曲で相変わらずダンスホールをかましていたので。

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丁度今日で、Drakeによる新譜"Playlist"「More Life」がリリースされてから丸々1か月が経った。

幾度の発表延期を経て公開されたその内容とは、プレイリストと名付けられたように蓋を開けると多種多様なトラックの集合体だ。Hip Hopは勿論、R&B, Dancehall Reggae, Grime, House, Trap, Afrobeat などなどが目白押し。共演アーティストも現行ブラックミュージックの最前線にいるような人々ばかり。もはや、Black Avengers。ここ最近のドレイクの、貪欲に音楽を吸収する姿勢が表れたような出来になったのではと思う。それは曲ごとに変化するフィーチャリングアーティストとのバランスや、時代や場所に縛られないような膨大なサンプリング例が示している。共演者をフックアップするような歌割だったり、反対に自分を押していくような配置だったり。また、故モーリスホワイトに祈りを"捧げる"ようにサンプリングされたりフルートの音が心地良かったり。それにしても、ほぼ1年ペースで新譜を発表する彼の多作ぶりは、「次の殿下は俺だ!」如く、今は亡きPrinceを思わせる。別に意識はしていないだろうが。

 

前作「Views」で大々的に展開された暗く重い内省的な世界観も保ったまま、攻撃的な一面も見せつけた。近々2作「Views」「More Life」は今の私にとって日常生活を支えるサウンドトラックとなっている。Drake自身がこのプレイリストで掲げていたテーマ「日常に寄り添うような」音楽に、少なくとも私の中で、なったことは彼の目論見が達成されたことである。雨が多い春先は特に、「Views」のジャケ写のイメージからか、私は雨が降るたびにこの2枚を聴くようになった。気分もどんよりとさせる曇天や雨の景色にぴったり合う。

 

 

 

 

解説の方は下記のRO69さんの記事を読んでみるのが最適だと思う。

ro69.jp

 

ro69.jp

 

 

A Playlist By October Firm

 

More Life

 

 

 

 

 

もしマイケルジャクソンが○○だったら……~YouTubeで繰り広げられる妄想劇場・支配人Trapson~

 

 

 

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誰だ…こいつは…?

 

先日マイケル大好き芸人であるChris Brownにも取り上げられ、今世界中のMJファンを魅了している(?)のが、この人 Michael Trapson。

 

Trapson……本気なのか不真面目なのかはさておき、彼はYouTubeに挙げる動画で「もし天下のMJが今も生きていて、現在のブラックミュージックシーンに寄り添った楽曲をリリースしていたら…?」と"妄想"し、実際に本人になりきって歌い、踊る。

上記に貼った動画(「もしマイケルが"今風のラッパー"だったら?」……余談だが、マイケル自身Dangerous以降でヒップホップにも傾倒しているが決してラップを刻むことはなく、あくまで歌を重視し聴かせているので、絶対に有り得ない妄想パフォーマンスだろう笑)を見てもらえるとわかるが、歌自体"今風"のアレンジになっていて、Trapsonはマイケルを蘇らせている。彼の名前はMichael Jackson + Trap Music = Trapsonというように、マイケルも好きでトラップミュージックにも愛情を注いでいる。「MichaelもTrapも大好きだから、いっそのこと混ぜちゃおう!」それが彼の出発点だったであろう。

敬虔なMJファンならこの手のパロディは受け付けないと思うが、私はこれはこれでありなのではないかと思い始めている。私もMJファンなのに、最近はずっとYouTubeを開く度見てしまう。そして、見る回数を重ねるたびに彼がマイケルに似てきている、思いがけない中毒だ。

 

 

 

 

 

 

 

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確かに彼のYouTubeの動画群を鑑賞すると、音的にTrapを主軸にしマイケルネタを盛り込んでパロディソングを披露している。しかし、この「もしマイケルがヤクの常習者だったら…?」という(あり得ない!!)映像では、メロウ名曲"Human Nature"の原曲アレンジ通りの痛快パロディカバー"High"をキメている。♪Why,why~のコーラスを♪High,high~と替え歌。原曲がこんなにサイケに響いていたっけ?とオリジナルを引っ張り出して聴くこと間違いなし。一曲で二度おいしい、仕上がりとなっている。この曲のライブパフォーマンスではお馴染み、あの"間"も再現されていてニヤリとさせられる(!?) どうやらiTunesでも販売しているようだ(笑)

 

 

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Trapson氏は、もう一人のMJ大好き芸人(もう数え切れないほど沢山いるが)のChris Tuckerによるマイケルネタの映像化にも成功している。「もしMJがポン引きだったら…」(最低だ)。ファンなら爆笑必死。こんな感じで女の子に迫るのかな…にしてもティトの役割…

 

 

ここまでやってくれたらあとはこのまま突き進むしかないのではなかろう、Trapson。彼の今後の動向に注目が集まる。次の新作も楽しみにしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

その”頭”の中は…?

 

 

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諸事情によりDVDで映画を観ることができなくなった。困った。もうどうしようもないほどの映画人間なので、映画が観れなければ生きてはいけない。そういうことだから、ここ最近はパブリックドメイン化したバスターキートン (Buster Keaton)氏の映画群を観ている。彼の映画は、古典中の古典映画で彼自身、世界の三大喜劇王の一人なのである。(ちびまる子ちゃんのナレーターでお馴染み、キートン山田は彼の名前から名付けた。)

この世の物理法則を無視し有り得ない現象を生み出し、かと言って論理的である彼の”笑い”は、彼のいつも無表情な顔と対照的である。映像に詰め込まれているのは、今観返すには馬鹿馬鹿しすぎる、度を越えた”笑い”なのだ。正直やりすぎである。その度を越えた”笑い”には彼の奇抜で大胆なアイデアが満載なのも事実である。あの場面はどうなっているのだろう?と思わずにはいられないだろう。映画をさらに不思議にさせるポーカーフェイスも彼の魅力なのだ。バスターキートン……常にその無表情な顔の裏でどんなことを考えていただろうか?

 

そんな彼の作品である「文化生活一週間(キートンのマイホーム) (One Week, 1920年公開)」という映画にてこんなシーンがあった。

 

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これはキートンの結婚生活を邪魔しにきた男が屋根から飛び出したときのカットだ(この私の文を読んでよく分からなければ是非とも映画を観てほしい(笑))。

あれれ?…これどっかで見たような、とコナン君もつい呟きそうであるが果たして…

 

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そうか!このカットはファンクのインスピレーション元になったのか!(以下Album - Artist 

Maggot Brain - Funkadelic 

Dare iz a Darkside - Redman 
New Amerykah Part One: 4th World War - Erykah Badu 

Awaken, My Love! - Childish Gambino

 

しかし、みんな"頭"埋めたがるのはどうしてかな、キートンの魔法かな。

 

 

 

Party Monster →縮めてパティモン!

 

かなり衝撃的な内容だったFalse Alarmに続き、「映画好きなんだなぁ」と思わせる、The Weeknd の新PVが公開された。注目はこのサイケデリックな映像。まるでグラインドハウス映画のよう。タランティーノもニヤリ(?)してしまうこと間違いなし。是非観てほしい。

 

The Weeknd - Party Monster - YouTube

 

 

Instagram

 

 

さてはて、つい最近本人のInstagramにてこんなものが投稿された。今回紹介したPVに登場する車種 スプリンタートレノのモチーフは頭文字Dにあるようだ。私、漫画の方はそこまで詳しくはない。だが、The Weekndは日本の漫画文化にも影響されていて、そのことが何とも感慨深い。彼のポップカルチャー知識は侮れない。